2019-09-20 Fri 23:02
この事件がなぜ人々の記憶に長く残っているのかというと、前代未聞の大胆な挑発をゾディアックが行ったことが大きな要因だ。
たとえば彼は、生放送のテレビ番組に電話をかけてきて出演したり(偽者説あり)、 新聞社に奇妙な文字が羅列する暗号を何度も送ってきて、全国民と知恵比べをしたりした。 そこに重要なことが書いてあると言われれば、不謹慎ながらも誰もがワクワクしながらチャレンジしたに違いない。 なんともエンターテナーな犯人である。 主人公の男は、やがて警察すらさじを投げたこの事件を執拗に追い続け、新事実をつかんでいく。 そしてこの映画が見事なのは、最後に真犯人の名を告げる、というところだ。 だいたいこの手の未解決事件を扱う実話犯罪謎解きものは、最後のところは適当にぼかしてごまかすのが関の山。 実話ならではの緊迫感はあるものの、通常のサスペンスと違いどうしてもオチが弱くなるのが最大の弱点であった。 だいたい証拠が足りないからこそ今でも未解決なのであり、そこを下手に名指しして訴訟沙汰にでもなったら大変だ。 だが、フィンチャー監督は現時点で推理できる人物の名前をちゃんと出して幕を引いた。 それができた理由は、最後のテロップで容易に想像できるものの、おかげでミステリ映画として収まりがよくなった。 やや長さを感じさせるものの、よく事件のことを調べあげたからこそ作れた力作といえよう。 それにしても一連のゾディアックの子供じみた行動や、致命的なミスをいくつも犯した脇の甘さ、 それでも捕まえられなかった警察など、ずいぶんのんきな時代だったなと感じられる。 何しろ、科学捜査も指紋と筆跡鑑定くらいしか決定打がないのだからのんびりしている。 さらに、ゾディアックの影響をうけた後発のシリアルキラーたちの凶悪ぶり(日本の酒鬼薔薇聖斗もその一人だ)を思うと、 この元祖殺人鬼がまともにさえ見えてくる。解けない暗号がいまだに残っているなんて話を聞くと、 そこにはなにやらロマンすら感じさせる。 一度そんな風に感じてしまうと、いやがおうにも今の殺伐とした世相と比較し、 絶望的な現状を再認識する羽目になり心が重い。こんな狂った犯罪者の映画を見て、 「このころはのどかだった」などと感じてしまうのもどうかと思うのだが。 12年前か ふぃんちゃーらしからぬフィンチャー セブンやゲームを思いみたら 大失敗する 全く別物 2回目みても不明点多し ヘレデタリーをふっとばしてくれると思ってかりたものの 撃沈 次は当たりひくよ
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[長尺]
時間もったいない めりはりなし フィンチャー監督やからとおもったら 大失敗する
実話やのに 現実はこわい ダーティハリーのネタにもなってたけどそっちが良かった 米国の犯罪者はぱない ドニ―さんの作品みたことなし すみません 勉強します ジャッキーとの共演からかな
2019-11-23 Sat 22:44 | URL | きしだ のぶかつ #-[ 内容変更]
[惹かれます]
ちょっと見てみたいかも。
どんどん、見たいものが出てくる。 少し前までドニーイェンに超はまって見まくってました(笑)
2019-11-20 Wed 17:27 | URL | 冬灯 #-[ 内容変更]
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